うつ病にイワシの頭が効果的？

イワシの頭も信心からなんていいますが、うつ病でもそれがあてはまるようです。

薬の効果を測定するとき、必ず薬を飲んだグループと、ニセモノの薬を飲んだグループを比較して効果があったかどうかをみています。

面白いことに、ニセモノの薬を飲んだグループでも一定の人には効果が表れるようです。また、本物の薬を飲んだグループも全員に効果が表れることはないそうです。

つまり、「うつ病の薬です」といって砂糖を飲ませ続けても、一定の人には効果があるということです。

この効果を利用しているのが、「うつ病は薬不要・これを飲めばOK」みたいなサプリメントですね。

今飲んでいる人で、まあまあ効果が出ていて、値段が高くなければそれもありかな？とは思います。神社のお守りみたいなものですからね。

でも、もし今うつ病に苦しんでいる人がいたら、サプリだけでなく、できるだけ効果が見込まれる治療を受けてほしいですね。
つまり心療内科へ受診し医師の指示どおりにすることです。

抗うつ薬にはうつ病を治療する力はないですが、今の苦しみを少し楽にしてくれて、自然治癒力を引き出してくれます（抗うつ薬は相性があるので、効果がなければほかの薬を試してもらってください。）。

しかし、インターネットでは抗うつ薬などは麻薬だの毒薬だの言う人もいます。だから薬を飲まない選択をしているひともいるようです。

どのような治療方法をとるかは患者さん自身の選択です。自分の人生は自分しか責任をとれないからです。

しかし自分は薬を飲む標準的な治療を勧めます。標準的な治療となっているからには、それなりのエビデンスがあるはずです。また費用面からも通常治療を選択する方がいいですね。
自分も抗うつ薬を飲んでうつ病を治しました。また妻も同様に治しています。

「薬がやめられなかったらどうしよう」などと悩む人もいますが、それよりまずうつ病を治しましょう。優先順位間違ってますよ。なおってから薬のやめ方を悩みましょう。薬がやめられなくてもいいじゃないですか。高血圧や糖尿の人と何にも変わらないですよ。
うつ病の治療は休養と服薬がメインです。
自分は腸内環境とかビタミンミネラルなどのサプリもお勧めしますし、認知行動療法なんかも効果があるとは思っています。しかし、メインは服薬と休養です。