運動療法と抗うつ薬_抗うつ薬のいいとこ3点
運動療法と抗うつ薬どっちがうつ病にとってよい治療法なのでしょうか?
結論を言えば、抗うつ薬の方がすぐれています。
よく、抗うつ薬は効果が低く、運動療法なんかと変わらないという意見もあるようです。
確かに、運動療法でうつ病がよくなっていくことはあります。様々な研究があるので、一概にどちらがいいとまではいえませんが、うつ病に一定の効果はあるようです。自分も効果を感じています。
抗うつ薬のデメリットに断薬時の離脱症状が挙げられますが、運動療法ならこれも心配ないので、優れた治療方法といえます。
効果が同じくらいで、デメリットがないなら、運動療法の方が優れていると思われますが、少なくとも2つの大きなデメリットがあります。
1.軽度のうつ病にしか対応できない
うつ病のひとならわかると思いますが、体調の悪いときに運動なんかできません。布団から起き上がるのも大変なのに、バーベル上げたり走ったり・・・とてもできません。そのため、運動療法に取り組めるのは、症状が軽い人しか無理です。症状に波がある場合は調子のいいときにしか実践できない治療法なので、取り組める人が限られます。
自分も心療内科に初めてかかった時は毎朝ジョギングをしてなんとか治そうと努力しました。そのかいあって症状もなくなり、自己判断で通院を中断することになってしまいましたが・・・。
どちらかというと、うつ病にならないように予防として取り組んでいくのがいいのではないでしょうか。
2.運動を継続するのが難しい
一番のマイナスポイントです。健康な人でもなかなか運動を継続するのが難しいのに、うつ病になって弱っている人がどれだけの人が継続できるのでしょう。ジョギングしようとしても雨がふれば中止しなくてはいけません。ダイエットのため、朝走りに行くのが三日坊主に終わった人はどれだけいるでしょう。その点、薬は飲めばいいだけなので、かなり継続がしやすいです。うつ病で動けないような場合でもなんとか取り組めるのではないでしょうか。
3.データが少なくメニューが組めない
運動療法はどのようなメニューで行えばいいのでしょうか。ある人は筋トレだといい、ある人は有酸素運動だと言ったり・・・。運動の強度についても明確な指針が見つけられませんでした。また運動療法に取り組んで体調の変化を感じても、良い兆候なのか悪い兆候なのかデータも不足しています。体調に応じてどのようにメニューを考えればいいのかも不明ですし、そもそも運動の素人がメニューなんてくめるのでしょうか。
抗うつ薬については治療情報の蓄積もありますし、また医師が効果などの判定をして調整をしてくれます。
まとめ
運動療法が効果を発揮するのは軽症の人で、継続して運動に取り組める意思または技術を持っている限られた人になる。
抗うつ薬は飲むだけなので継続しやすい。効果も専門家が判定してコントロールしてくれる。
以上から、抗うつ薬をメインに治療をしてくこと。運動などは生活習慣の改善のために取り組むもので、あくまでもサブであることを認識しましょう。
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